2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ST合剤(Sulfamethoxazole,Trimethoprim)

2剤を配合。微生物の葉酸合成系を阻害しsynergy効果を生んでいる。 S:T=5:1(バクタ1T・バクトラミン1Aは400mg:80mg) カリニ肺炎では4〜5mg/kg投与(Tで換算する)。・細菌以外にも効く。 ・たいていの陽性菌・陰性菌に効く(嫌気性菌・緑膿菌には効かない)。 …

βラクタム系抗生物質

ペニシリン・セファロスポリン・モノバクタム・カルバペネムに分けられる。

ニューキノロン系抗生物質

副作用: NSAIDsと一緒に飲むと痙攣を起こす事がある。 テオフィリンやワーファリンの濃度を上げる。 制酸剤や鉄剤などを併用するとニューキノロンの吸収が低下。 中枢神経症状(頭痛・めまい・睡眠障害・人格変化)、関節炎、心電図異常(QT延長) 妊婦小児には…

③モノバクタム

第4世代セフェム系抗生物質

緑膿菌を含めGNRを広くカバーして治療する。第1世代+第3世代。基本的に世代が進むに連れてGNRに対する抗菌力は強くなるが、GPCに対する抗菌力は低下する。第4世代はこれを改善しようとしたもの。Febrile Neutropenia(FN)にたいするempiric therapyに良い適…

グリコペプチド系抗生物質

MRSA、Enterococcus faecium、CNSのカテ感染などが適応。GNRには全く効かない。 バンコマイシンVCM: ティコプラニンTEIC(タゴシッド):

抗菌薬の考え方、使い方〈ver.2〉作者: 岩田健太郎,宮入烈出版社/メーカー: 中外医学社発売日: 2006/12/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 123回この商品を含むブログ (8件) を見る↑かなり分かりやすい本。さくさく読める。一番お薦めです。レジデント…

アミノグリコシド系抗生物質

好気性グラム陰性桿菌(緑膿菌を含む)に対して効果あり。基本的にグラム陽性菌・嫌気性菌には効かない(ただしゲンタシン軟膏などの塗り薬は、黄色ブドウ球菌が起因菌の感染症(麦粒腫)などに効果あり)。肺炎には単剤では使えない。膿瘍には良くない(膿瘍は酸性…

カルバペネム系抗生物質

広範囲に抗菌力を持つので、臓器が特定出来ない、起炎菌が特定できない感染症に使用する。最近ではMDRP(多剤耐性緑膿菌)の出現が問題(カルバペネム・フルオロキノロン・アミノ配糖体に耐性を持つ)。 副作用:痙攣発作、バルプロ酸の血中濃度を下げる。 広域…

マクロライド系抗生物質

慢性の咳(原因は副鼻腔炎や過敏性肺炎、喘息、結核など)に漫然とマクロライドが処方されてきたが、効果があると証明されているのは成人百日咳の初期治療と、びまん性汎細気管支炎への少量長期投与のみ。 このほか、典型的な使用例としては、非定型肺炎、ク…

セフェム系抗生物質

βラクタマーゼ阻害剤

細菌の産生するβラクタマーゼを阻害する事で、抗菌剤の有効性を高めたもの。βラクタマーゼ阻害剤そのものにも抗菌効果があり、抗菌剤とシナジーを得て作用している。 クラブラン酸:自然界から抽出されたもの。肝臓から排泄。 スルバクタム:合成。腎臓排泄。…

βラクタマーゼ

第2世代セフェム

セフォチアムCTM(パンスポリン):タケダ製薬 セフメタゾールCMZ(セフメタゾン):第一三共製薬 セファマイシン系抗生物質。 -

第1世代セフェム

GPC(連鎖球菌・ぶどう球菌など)に抗菌力が強い。 セファゾリンCEZ(セファメジン):アステラス製薬 黄色ブドウ球菌・連鎖球菌をターゲットとして使う。 各種軟部組織感染・化膿性関節炎・心内膜炎・術後感染予防に使われる。 髄膜炎には使ってはいけない(髄液…

ペニシリン系抗生物質

ペニシリンはPBPに接着し作用する。PBPは細菌が細胞壁を作るのに必要な酵素であり、様々な種類がある。細菌はペニシリンに対抗してβラクタマーゼを産生する。ペニシリンに対するβラクタマーゼがpenicillinase。これに対抗するため開発されたのがメチシリン。…

第3世代セフェム系抗生物質

β-lactamase産生のGNRへの抗菌力を強めたもの。ほとんどの腸内細菌科に抗菌力あり。髄液移行性良好。 セフタジジムCAZ(モダシン):グラクソ・スミスクライン 緑膿菌に強い。グラム陽性菌には効かないので、市中肺炎などに単独で使ってはいけない。 セフトリ…