アミノグリコシド系抗生物質
好気性グラム陰性桿菌(緑膿菌を含む)に対して効果あり。基本的にグラム陽性菌・嫌気性菌には効かない(ただしゲンタシン軟膏などの塗り薬は、黄色ブドウ球菌が起因菌の感染症(麦粒腫)などに効果あり)。肺炎には単剤では使えない。膿瘍には良くない(膿瘍は酸性環境であり、アミノグリコシドはアルカリ性環境で良く効く)。尿路感染症が得意。
副作用:腎毒性(非乏尿性)・耳毒性(聴力障害・平衡障害)あり。
①Postantibiotic Effect:1日1回の投与でOKの根拠(心内膜炎では複数回投与)。
②Concentration Dependence:ただし中毒域と近いので、血中モニタリングが必要。
1日3回ならPeakとtroughをはかる、1日1回なら1回の採血でOK。
③Synergy effect:βラクタム薬で多い。ただし両剤を混ぜて使うと効力が落ちる。
心内膜炎(黄ブ菌)・・・GMを3〜5日投与。あくまでもsynergyが目当て。
心内膜炎(腸球菌)・・・βラクタムは静菌的にしか作用しないため、
GMを全治療期間投与。synergy目当て。
緑膿菌→βラクタムとアミノグリコシドの2剤併用。最近では”?”との声も。
- ストレプトマイシンSM:
結核の特効薬・ペストや野兎病でも有効。抗酸菌(Mycoplasma)に有効
非定型抗酸菌に有効。抗酸菌(Mycoplasma)に有効。GM耐性緑膿菌とかにも使う。
- トブラマイシンTOB:
緑膿菌に有効。
- ゲンタマイシンGM:
セラチアに有効。腸球菌に有効(Synergy)。
- カナマイシン:
- アルベカシンABK:ハベカシン
- パロモマイシン:
経口投与。毒性が強いので点滴は使用できない。アメーバーシストに有効。腸管からは吸収されない。
- ネオマイシン: